橋やトンネルなどコンクリート構造物の長寿命化を実現する 業界初のポリウレア樹脂を用いた透明、吹付タイプのコーティング材 スワエール® AJ-900
製品・工法のご紹介
三井化学産資のスワエールは、ポリウレア樹脂を用いた超速硬化吹付タイプのコーティング材です。浄水場や下水処理場、産業廃棄物処分場など、コンクリート構造物等の防食、防水に強度・耐候性はもちろん、施工性にも優れる瞬間硬化コーティングシステムとして、1994年の国内初施工から高い評価を得ています。
そのスワエールの高い性能や施工性はそのままに、業界初となる透明、吹付タイプの「スワエール® AJ-900」が新登場。透明タイプで下地の状態を可視化できることで点検業務の効率化も実現、コンクリートの長寿命化(予防保全)を図るために最適な超速硬化吹付タイプのコーティング材です。
スワエールおよびAJ-900の主な特長は以下の通りです。
1.コンクリートの予防保全を実現し、ランニングコスト削減に最適 2.一般的なコーティング材に比べて年間コストを30%以上削減 3.業界初の透明、吹付タイプで工期短縮と下地の可視化を同時に実現 4.長期の透明性確保と物性保持がコンクリート保護材に最適 |
1.コンクリートの予防保全を実現し、ランニングコスト削減に最適
国交省が所管するインフラを対象に、将来の維持管理・更新にかかるコストを推計した結果、「予防保全」を実施することで「事後保全」よりも大幅にコストを削減でき、今後30年間の累計でも約3割のコスト縮減が見込まれています。スワエール®AJ-900はコンクリートに対する塩害及び中性化抑制が期待できる予防保全に最適な材料です。
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スワエールは高い耐薬品性、耐候性、防水・防食性、環境安全性を持つと同時に強度と伸びのバランスに優れ、瞬間・低温硬化に特長があるポリウレア樹脂を用いることで理想的なコンクリートの予防保全を実現し、コンクリートの維持管理のランニングコストを削減するのに最適な材料です。
2.一般的なコーティング材に比べて年間コストを30%以上削減
1994年に国内で初めてスワエールスプレー工法によるポリウレア樹脂製コーティングが施工されています。以降30年にわたり、浄水施設や、養魚場の水槽、下水処理施設などのコーティング材として、スワエールスプレー工法が使用され続けています。
初期費用を含む材工価格は一般的なコーティング材(エポキシ樹脂)に比べ高価ですが、ポリウレア樹脂の特性から改修間隔が半分で済むため、60年にわたるランニングコストでは30%以上削減が見込めます。
コンクリート構造物に塗布することで、超長期にわたり低コスト、中性化抑制、遮塩性の効果が期待出来ます。
改修間隔(下グラフは想定です)
3.業界初の透明、吹付タイプで工期短縮と下地の状態の可視化を同時に実現
着色したコーティング材を塗布すると下地の視認性がなくなり、目視による管理が困難になります。また、伸び率の低い材料はクラックが発生し易く、そこから剥がれコンクリートが露出し劣化が進行する可能性があります。AJ-900は透明かつ伸び率400%と高い追従性を持つため、施工後も下地の状態を目視で確認することができます。
また、従来の透明タイプは手塗施工でしたが、AJ-900は業界初の吹付タイプです。他工法のようにアラミド繊維等の補強材貼付けはなく「下地処理(サンダーケレン)⇒プライマー塗布⇒AJ-900吹付」の3工程と非常にシンプルです。また、吹付後約5分で表面が硬化するので工期短縮に繋がります。一般的なエポキシ樹脂被覆工法との、プライマー処理後と比べても上塗り(トップコート)が不要で養生期間も短いため大幅な工期短縮が見込めます。また、施工自体も取り扱いに慣れた専門業者であるスワエール協会員が実施するため安心・安全です。
《エポキシ樹脂被覆工法との、プライマー処理後の工程比較(500㎡)》
エポキシ : 従来のエポキシ樹脂被覆工法(一般的な工法)
AJ-900は、工期短縮とその後の点検業務の効率化・時間短縮が見込まれ、課題となっている人員不足の解決にも貢献します。
4.長期の透明性確保と物性保持がコンクリート保護材に最適
AJ-900は促進耐候性試験(SWOM)の試験結果から約10年以上の透明性が保持されることが確認でき、引張強度及び引張伸びも試験前後で約10%の低下にとどまりました。屋外の使用であってもAJ-900は透明性を保持したまま破断することなく、長期に渡りコンクリートの保護材として期待できます。
試験時間 0時間 | 試験時間 1,000時間 | 試験時間 2,000時間 |
塗膜外観写真(屋外暴露期間へ換算すると200時間は1年相当)
■適用箇所例
■商品スペックと試験データ
詳細は商品ページをご覧ください。
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